いつかまとめようと思いながら製作が中心となっていたため、かなり遅くなりましたがご一読いただけますと幸いです。
ウッドパネルのこだわりから製作の裏側までお伝えしたことは沢山あるので内容を分けてお伝えいたします。
ウッドパネルの大きなこだわりポイント
全体の統一感
まずTURF&CAMPウッドパネルの最大のこだわりは、ジムニー内装ウッドパネルの豊富なバリエーションと全体の統一感です。
ジムニーを取り扱う車屋さんから聞く話で多い事が、内装パーツのバランスが少しバラバラになりやすい点だそうです。
各商品ごとにはとても良いモノを取り付けられていても、色や素材の違いから少しアンバランスになってしまいやすい傾向にあるようです。
なので、統一感のある沢山の選択肢の中からお気に入りをチョイス出来るように、フロントからリア側まで豊富なバイエーションで取り揃えております。
カジュアルな雰囲気
ジムニーにはカジュアルな雰囲気がマッチすると考えておりますので、製品自体がチープ過ぎず、また逆に高級にもなりすぎないようにこだわりました。
(ただ人それぞれ好みは違いますので不快に価値観を押し付けるつもりはございません。コレはあくまで制作者としての個人的見解です。)
シンプルなパネルを気軽に貼り付ける
パネル自体はシンプルになるように心がけています。
ジムニーの平面に近い箇所にパネルをシンプルな形で取り付ける。
そして、パネルは両面テープが付属していますので貼り付けるだけの簡単作業です。
色々なシチュエーションにマッチするパネル制作
ルイヴィトンのモノグラムといえば、幅広いファッションにマッチングが良く、幅広い層から指示を受けられている柔軟性の高いブランドだと個人的にはイメージしています。
ルイヴィトンのモノグラムと比較したら語弊があるとは思いますが、まさに気持ちは街乗りから趣味まで幅広い層にご支持をいただけるようなパネル製作を目指しております。
低価格帯のパネル制作
ジムニーですから高級車のようなパネルや価格は求められてはいないと思いますのでパネル価格も出来る限り抑えて制作しております。
全体の統一感を演出するための木材
ウッドパネルをカジュアルな雰囲気で統一感を出すためには、やはり同じ木材で同じ塗料などを使い完成品を同じ雰囲気に仕上げることが大切かと考えております。
勿論、ファッション同様にあえて素材や色を分ける事も大切だとは思いますが、少し間違うとアンバランスになってしまいます。
その全体的な統一感を出すためのウッドパネル制作における大きな問題点は、少し面積が大きいパネル製作と曲面に対応できるパネル制作が必要とされることでした。
これらの問題をクリアーして価格を抑えての制作となると使用する木材はベニヤ一択と判断いたしました。
価格が安い
価格も一般無垢材などと違って安いです。
とは言えシナベニヤはだいぶ値上がってきております。
豊富なサイズに対応可能
大きいパネルの制作も可能なので、フロントパネルやリアゲートなども価格を抑えての制作が可能です。
強度が強い
ベニヤは何層にも張り合わせた木材ですので薄い板の場合でもそれなりの強度があります。
例えば無垢材では割れやすく制作できないパネルも可能となるため、豊富なパネルバリエーションが可能となります。
木材の厚み
材料の厚みもバリエーションは豊富なので、例えばフロント薄板パネルのような箇所でも制作が可能となります。
※実は無垢材でも制作したかったので、無垢材1.0mm厚程度で下記エアコンパネルの制作にチャレンジしたものの、製作中や完成後の取り付け中に割れてしまいました。
曲げられる
ジムニーの場合、平面に見えても多少曲面な箇所が結構ございます。数mmでも曲げないとパネルが浮いて取り付けが難しい箇所があります。
ベニヤの場合は強度も強いので曲げる事も可能です。(強度があると言っても割れてしまう事も沢山あるので曲げ作業はチョット面倒ですけど...汗)
木目の統一
TURF&CAMPパネルの場合は、シフト周りのみ木目は縦目で、それ以外は基本横目に制作しております。
(ルーバー、エアコン吹き出しは曲げる方向的な関係で逆の縦目になります。)
初期段階で数名のお客様からのご意見で、「フロント周りは全て横目の揃えて欲しい!」と言われたことがありました。
そんな事から現在は木目方向にもこだわって制作しております。
カラーパネル対応
カラー塗装も出来ますので、オリジナルなパネル制作も可能です。
お好きなカラーパネルや差し色にカラーパネルを使ったりオンリーワンな制作も可能です。
現在では「ベニヤ」の取り扱いもございますが「シナベニヤ」をメインに取り扱っています。
木目もきれいなので見た目の完成度も高いです。
当初は、シナベニヤを取り扱う業者がなかったので、シナベニヤにシフトチャンジしていきました。
家などの内装装飾用のパネルとしても使われるほどきれいなので。
(上がシナベニヤ、下がベニヤ)
シナベニヤについては、「シナベニヤとベニヤの違い」」でご確認ください。
カジュアルな雰囲気
適度なカジュアル感がジムニーにマッチするのではないかと考えています。
高級すぎずチープすぎない木材
ベニヤ・シナベニヤの雰囲気は、まさにピッタリです。
塗装とニス
カジュアルな雰囲気にするための一番のこだわりポイントは塗装とニスです。
特にニスまで対応することで劇的にカジュアル感が増して見た目の雰囲気が良くなります。
装飾用のボルト
装飾用のボルトを取り付ける事で更にカジュアル感が増しますので、重要アイテムの一つです。
ただ、装飾用とは言え本物のボルトを採用しております。(1個の単価仕入れ価格は、こんなに小さいのに100円程度と高価なためよく驚かれます。)
色々なデザイン・大きさのボルトを試しましたが現在でも気に入っておりますので変更する予定はございません。
現在は外装用ボルトでも採用しているステンレス製にアップデートしておりますので多少の雨はヘッチャラです。
アクセサリー
その他にもカジュアルな雰囲気のアクセサリーも販売しております。
車内空間がよりカッコ可愛い雰囲気になればと考えております。
カジュアルな雰囲気を作るための一番のこだわりポイントは塗装とニスとお伝えいたしましたが、TURF&CAMPウッドパネルの制作時間のなかでも最も時間を使う内容となっております。
・塗装は2-3回
・ニスは3-6回
※商品によって異なります。
基本は1日1回で日を空けて塗りますので完成時間までに少しお時間を頂いております。
では、塗装+ニスの利点も少しお話させていただきます。
反り返し防止に繋がる
見た目だけの利点以外にも塗装とニスは反り返り防止に繋がるので両面に対応しております。
(カラーパネルは色落ち防止を懸念して裏面は念のため塗装はしておりません。片面塗装の場合は反り返りを助長させてしまう可能性があえいますので、その分ニスで調整しております。)
木材ですので木の種類や厚みのよって反り返りはどうしても避けられませんので、塗装+ニスまで行うことで軽減するメリットもございます。
個人的にはニスでかなり反り返りが軽減されると実感しています。
曲げたパネルを維持しやすい
曲面箇所取付用のパネル制作では、ニスを何層にも塗り重ねないと折角曲げパネルが維持できずに直ぐに戻ってしまう傾向があります。
それはそうですよね!ニスで保護して木の呼吸を抑えている訳ですから...
という訳で、曲面箇所制作はニス必須と考えております。
面倒なことは極力対応
お客様には、お手元に届いたパネルを貼り付けるだけの簡単作業をモットーに考えております。
【両面テープは付属しています】
両面テープ取り付け作業は正直気持ちが重くなります。
時間はかかるしテープ代も高いし、その割にほとんど評価されないので...
愚痴ってしまいすみません。
でもお客様には気軽に貼るだけでを楽しんでもらいたいので大切な作業と心得て頑張ります。
【取り付け注意点があるパネルには説明文も入れております】
ご購入者様は女性の方も非常に多いので、全く取り付けイメージが湧かない方も多いと思われます。
無駄な時間をお掛けしない様に取り付けが分かりづらい商品には説明文を付属しております。
その他にも分からないご質問がございましたら、インスタグラムやメールでサポートしております。
メリット・デメリット
改めてメリットをまとめます
車内を統一感あるウッドパネルでまとめ事ができる!
ウッドパネルの取扱数が多いので選択肢が広がる!
ジミニーに合うカジュアルな雰囲気を演出!
※これらは上記で述べた通り、ベニヤ材にこだわる事で、強度、木材の厚み、塗装工程を踏まえて大きいサイズのパネル制作、曲面制作などが可能となっております。
価格を抑えた販売!
下記に「価格を抑えるために」をご確認いただきたいのですが、沢山の方に気にかけてもらえる様な価格設定としております。
商品をイメージしやすい写真投稿!
インスタグラム、ネットショップの商品写真も実際のジムニーに取り付けた写真で極力分かりやすくイメージしやすいような写真撮影をしております。
取り付けは簡単!
両面テープも付属しておりますので(外装パネルを除く)商品が届いたら貼り付けるだけの簡単作業となっております。
あえてデメリットもお話ししたいと思います
制作の手間が中心な価格設定!
材料費は見た目以上にかかっておりますが、でも自分で作れば材料費だけですから低価格で制作は可能です。(勿論、必要機材が整っている事が前提です)
制作にかかる時間と仕上がりの完成度のバランスをどの様に考えるかだと思います。
一生は維持できない可能性!
無垢材の場合は、メンテナンスを定期的に行えば使用期間はかなりなもになるでしょう!
ただ、ニスを使った制作の場合ですとは日頃のメンテナンスはありませんが一生は厳しいと考えます。
使用環境にもよりますが、長期間使用の中で少しずつ劣化していく可能性がございます。
再度ニスを追加塗りすれば結構な改善はされますが正直面倒ですよね!
いい事ばかり言うのも何なので無理くり色々考えましたが、そんなに大きなデメリットでは無いかと思います。
ただ作ることが大好きでも時間に余裕がなければ間違えなく製作時間とのバランスは合わないと思います。
自身で制作可能な方でも作る時間が...と言われてご注文いただくケースもあります。
型紙が無いですから採寸から始めて、カット・塗装・ニスまでとなると結構な時間がかかりますから、仮にバイトをしてウッドパネルを購入した方が大袈裟な話ですが安く上がるかとも思います(笑)
また私は何度も何度も繰り返し数千枚のパネルを製作してきておりますので嫌でも制作の癖が分かってきます。
「こんな面倒なことをこの価格でよくやってるよねー!」とたまに突っ込まれます(笑)
なので、時間 VS お金 のバランスを考えてDIY好きで時間に余裕のある方はご自身で作りましょう!
自分での制作が難しい方、作ることに制約のある方は是非ご検討に一つに入れてもらえたら嬉しいです。
価格を抑えるために
上記の製作の流れでもお話させていただきましたが、取り扱いパネル数も多く複雑なため、かなりな手間と時間がかかりますので価格バランスも結構大変なんです。
カット、塗装、ニス、ボルトと両面テープ取り付けのように目に見える製作作業以外にも、撮影、SHOPサイト管理、インスタグラムの管理、材料などの仕入れ、商品開発などにも時間を使います。
特に塗装+ボルト+両面テープまでの対応は時間的に大きな圧迫となっております。
また最近のインフレの状況下による材料の値上がりは厳しいものです。
価格を抑えるための事業努力
ひとりモノづくり
下請けに任せたら100%アウトなので、企画・商品制作・撮影・販売まで全てを対応するこで価格を抑えております。
制作効率の向上
企画から販売まで全てを対応するだけでは正直厳しいので、月一回の新規受注販売に限定して制作効率を上げております。
新規受注は月に1回4日間程度となっておりますが、仮にご注文がバラバラに入ってしまうと現在の価格設定では対応しきれません。
お客様には大変ご不便をおかけしておりますが、逆に「月イチの受注が毎月の楽しみとなっています」と言っていただけるお客様も少なくありません。
そういう意味では、月イチの受注システムで沢山ご依頼いただけることで継続できておりますので感謝と同時に、今後もこのシステムにご協力いただけたら助かります。
勿論な事ですが、今後も価格を抑えるために雑な仕事をするつもりは一切ございません。
逆に改善すべきアップデートには常に対応できるような柔軟性を持ち続けたいと思いますので宜しくお願い致します。
おかげさまで沢山の方からご依頼をいただいております。
また、リピーター様も非常に多いです。
チョット大変なことも多いですが、やりがいという価値を多大に頂いておりますので感謝でいっぱいです。
今後も一人でも多くの方に気にかけてもらえるように常にアップデートしていきたいと思います。
内装カスタム制作は、ご自身で制作するも良し、TURF&CAMP以外のクリエーター様におまかせするも良し、ジムニーカスタムの盛り上げに一役買うことが出来たら幸いです。
TURF&CAMP
おちあい